経済産業省は情報処理技術者の国家試験制度を6年ぶりに見直しへ。

合格する前に合否判定が無くなる予感

 経済産業省情報処理技術者の国家試験制度を6年ぶりに見直す。現在は合格か不合格かを判定するだけだが、これをソフト開発など分野ごとに技能レベルを判定するようにし、資格を習熟度別に細分化する。個人の能力を反映する給与体系の整備などを企業に促し、技術者の働く意欲を高める狙い。IT(情報技術)分野の人材不足が深刻になるなか、国内の人材を質と量の両面で底上げする狙いだ。

 見直しの対象になるのは年間40万人程度が受験している「情報処理技術者試験」で、来年度にも制度を改正する。入門レベルの試験である「基本情報技術者試験」からセキュリティー、システム管理、ネットワークなどの分野別の「テクニカルエンジニア試験」、「プロジェクトマネージャ試験」などまで14の資格試験に分かれている。 (16:02)