クアッドコアが普通になる時代がもうすぐ

Core i7の詳細については既報の通り、同社製デスクトップPC向けx86 CPUの中で、初となるネイティブのクアッドコアCPU。動作周波数が3.20GHzの「Core i7-965 Processor Extreme Edition」をはじめ、2.93GHzのCore i7-940と2.66GHzの同-920の3ラインナップが同時出荷されている。1,000個ロット時の単価は順に102,590円、57,720円、29,170円。そのほか主な仕様については関連記事を参照されたい。

米国Intelは30年前の1978年6月8日、「the dawn of a new era(新時代の幕開け)」という大胆なキャッチコピーとともに、同社初となる16ビットCPUの8086を発表した。キャッチコピーは当時大げさに聞こえたかもしれないが、ある意味予言とも言えるものだった。8086自体は普及までに多少の時間を要したものの、後に「x86」と呼ばれるこのCPUアーキテクチャは、やがて業界で最も偉大な成功を収めた技術の1つとなっていく。本稿では、x86プロセッサがたどってきた30年間の軌跡を振り返り、大成功を収めることができた“真相”、そして“これから”に迫ってみる。